「彼」の手袋が研修参加者に支給された新製品だったのですぐに身元は判明。名前はヒタキ。なぜ偽名を使う!ヒタキは前日に研修を終ていて結果を待つ身だったが、成績は採用にいたっていなかった。
ヒタキが研修まで残れる成績でないことを人事部が不審に思い禁止されている縁故採用ではないかと再審査されたが、結果はシロ。
「知らん大学補欠に次点の繰り上げ!スレスレすぎるだろ!」
私がヒタキのことを調べたことで特殊技能枠での採用が決まった。あくまで縁故採用ではない・・。
「特殊技能あるのか?まあ、契約更新ですぐに、クビだな。」
ところが配属された開発部での評価は良好。同僚の話では、
「計算、書類のミスばかりだけど、突破力があるんだよ。さすが特殊技能者!」
「粉体にする前に混ぜてみたら?」
「混ざるかよ!あれ?できた!」